吉祥寺森岡眼科
院長 森岡 清史
つかれ目と眼精疲労の違いは、つかれ目は一晩ぐっすり眠ることにより疲れが取れる状態であり、眼精疲労は疲労が蓄積し、様々な症状が出る状態をさします。
眼精疲労の主な症状には眼球の痛み・頭痛・首・肩こり・視力低下・乾燥感(ドライアイ)があげられます。さらに症状が悪化してストレスがたまり、不眠・精神症状を起こすこともあります。
パソコンなどによる眼精疲労は、長時間同じ姿勢で、同じ距離のもの(パソコン画面にあたります)を酷使して見つづけることにより、眼球の周囲の筋肉と眼球内部の筋肉がフリーズして、筋肉疲労を起こすためだと考えます。また、長時間同じ姿勢をとることにより、首や肩の筋肉もフリーズして、筋肉疲労を起こします。

眼球周囲の筋肉には、眼球を動かす6本の外眼筋(図1)とまぶたを動かす眼瞼拳筋・眼輪筋などがあります。この筋肉が慢性疲労をおこすと筋肉内に疲労物質が蓄積して硬くなり、痛みを伴うようになります。
6本の外眼筋は眼球の後ろで束ねられ、筋紡錘を形成していますが、(図2)ここに痛みが集中するため、眼球の後ろに痛みを訴えることが多く、さらにその後ろは頭蓋骨になるので、頭痛にも発展しやすいと考えられます。休憩時間に蒸しタオルなどで温湿布を用意して、上まぶたの上に2~3分間乗せるとまぶたの筋肉の疲労が取れてリラックスできます。
また、温湿布をしてから、上まぶたの内側「攅竹(さんちく)」やこめかみ「太陽(たいよう)」のつぼを5~10回程度、押しあげることにより、さらに効果が出ます。
他に、鼻の付け根の横側にある「青明(せいめい)」、肩こりとも関係しているツボとして首の後ろの髪の生え際で耳と首の骨の中間にある少しへこんだ部分「風池(ふうち)」も試してみましょう。

(図3)また、上下、左右、左回り、右回りと眼球を意識的に動かして、目の運動をするのもよいでしょう。
眼球内部の筋肉には、調節力に関係する毛様体筋や瞳孔(ひとみ)の動きを調節する瞳孔括約筋などがあります。毛様体筋が疲労を起こすとピントを合わせる力が落ちて
、夕方になると(長時間のパソコン作業の後)視力が落ちたように感じたり、急に遠く近くを見たりするとすぐには焦点が合わないような感じになります。
また、瞳孔括約筋が疲労をおこすと光が当たっても瞳孔が縮まなくなり、戸外や室内でもまぶしく感じることが多くなります。
仕事中にできる対処法として、1時間パソコンを見たら、1分間くらい眼を閉じて休ませると効果があります。また、30センチの距離と3メートル位の距離に目標物を想定し、5~10秒おきに交互に見ることによって、近くにピントがフリーズしている状態を緩和させることができます。また、意識的に瞬きすることも良いでしょう。
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