
(プロゴルファー)
小さな頃から、スポーツの世界で脚光を浴びたいという願望は持っていました。
学生時代は野球をやっていたんですが、大学の時に挫折して、次に選んだ道がゴルフだったんです。
ゴルフとの出会いは、ほんのちょっとしたきっかけだったのですが、これでまた挫折をしたら本当に駄目な人間になってしまうと思い、夢中で取り組みましたよ。その結果、賞金王にもなれたし、50歳を過ぎてもこうしてプレーすることが出来ていることは良かったと思います。
若い時に鍛えあげた体を「財産」なんて言い方をしますけれど、財産は放っておくと、どんどん無くなって、
いつの間にか消えてしまうものだと思うんです。だから、維持するための努力をしないと。
「ただ、自分で目標を決めて、一人きりでやるのは難しい。私の場合はよい仲間、よいライバルと楽しく笑いながら一緒に出来たからこそ、20年もやって来れたんでしょうね。」
いつでも最高の一打を出せるよう、体を作っておく必要があるんです。例えば、メジャーリーガーの選手も、たった1球のために、一日何千回も素振りをするわけですよね。ゴルフも同じで、ティーショットでもパットでも、脳で指令を出さなくても、自然に体が反応して動くような、それこそが体が脳を支配するくらいになれば、どんなにプレッシャーのかかるような場面でも乗り越えられる、ものすごく強い選手になれると思います。そのためにも基本は体力。そういうことを、ジュニアの子たちに教えてたいんです。
それでも年相応に、体力が落ちたり、痛いところは出てきます。40歳を過ぎた頃に、一度肝炎を患いました。その直前まで、すごく調子が良くて活躍出来ていた分、その反動が来たという感じでした。それ以来、2か月に一度くらいのペースで血液検査をしたり、健康管理とういものを意識するようになりました。それからは大きな病気はしていませんよ。
どんなスポーツ選手であれ、会社に勤めている人であれ、壁にぶつかる時があります。よくスランプっていう表現をするけれど、私はそうではなくて実力が追いついていないだけじゃないかと思うのです。
苦しい時期というのは、今の自分よりステップアップするための上り坂を登っているんだと、そんな風に考えることが出来れば、気持ちも楽になるし、ストレスもたまらない。どうしても調子が悪い時には、無理をしないこと。調子が悪い時にいくらスイングをしても、結局悪いスイングしか出来ませんから、思い切ってクラブを置く勇気も必要。ジョギングをしたり、フィットネスに行って、新しい綺麗な体にしてみるんです。そういった気持ちの切り替えも大事だと思うんです。
日本にいると魚釣りなどの楽しみがありますが、海外ツアー中では出来ませんでした。そのぶん規則正しい生活にはなるのですが、成績ばかりを気にしていると、どうしても辛くなってしまいます。
そこで何かリラックスできるようなレジャーとか、ストレスの解消法を探していたところ、先日の海外遠征中に競馬に連れて行ってもらいました。そうやって気持ちを切り替えたり、ストレス解消をすることが、私にとっての健康法だと思うんです。
そして夜、風邪も引いていない、体のどこも痛くない、ああ、今が一番良い時だと実感しながら眠りに着き、朝起きて、いい弾が打てた時、本当に健康なんだな、と思います。これからもまだまだ戦いですよ、自分の身体とのね。(談)