季刊誌「お元気ですか」65号インデックス
※文中の肩書は取材当時のものです。
生活習慣改善に向けて工夫してみませんか?
今日「運動」は「健康づくり」や「生活習慣病予防・改善」に欠かせないものとなっています。
その背景には、身体活動量の減少があるといわれます。多くの身体作業が自動化され便利になり、自動車や電車に頼りがちな生活、余暇を屋内で過ごしがちな生活、残業や宴席の多い生活などが身体活動の減少に拍車をかけていると思われます。
その結果メタボリックシンドロームなどの生活習慣病が引き起こされていると考えられています。
さて、健康のために「運動」といいましても、なかなかはじめることができないものです。
“時間がない”、“義務的な感じは嫌だ”、など障害は結構あるものです。そこで、前述のように身体活動量が減っているのですから、わざわざ時間をとって運動を行なうのではなく、日常生活の中で身体活動量が増えるように工夫するというのはいかがでしょうか。
ある疫学研究では、エスカレーターより階段を使う人、1日の立っている時間が長い人など、1日の身体活動量が多い人が血清総コレステロール、尿酸、トリグリセライド、皮脂厚などの値が低いと報告されています。
具体的には、通勤のために家から駅まで、駅から会社まで歩く、目的地の1駅前で降りる、3階くらいの高さなら階段を使う、自動車なら目的地から離れたところに駐車するなどです。
一度に10分以上歩行し、1日の合計が30分以上になれば運動としての効果があるといわれています。もちろん食事との関係もありますので、前述の健診項目や体重が目に見えて変化するというわけではありません。
運動をする時間をつくれない人でも、ちょっとした心がけで身体活動量を増やすことができると思います。無理なくできることからはじめてみてはいかがでしょうか。
ヘルスケアトレーナー 高田和明