医療法人社団同友会
産業保健本部産業保健指導部 部長
医学博士 三輪 真也
対象者本人だけが頑張るのではなく、健康意識の高いコミュニティ作りが重要
同友会春日クリニックでは、以前より「ダイエットサポートプラン」という生活改善プログラムをご提案しています。最初に、スタートアップセミナーとして、三時間ほど講義を受けて頂いたり、ご自身の生活習慣を振り返ってもらい、具体的な生活習慣改善プランを立てて頂いたりします。その一ヵ月後に個別面談をしたり、グループミーティングをしたり、電話やメールによるサポートを行なっています。参加される方には毎日ダイエットダイアリーという日記を付けていただきまして、それも参考にして色々とアドバイスをさせて頂くというプランです。
この「ダイエットサポートプラン」で、実際にどれくらいの成果が上がっているのか、メタボリックな方73名の結果を平均で見てみますと、体重80kg、BMI27.8、ウエスト95.2cmだったものが、体重3.6kg減、ウエスト4cm減、そして内臓脂肪が122.7c㎡だったのが、98.3cm2に減少しました。
血圧も約10mmHg低下し、肝機能についても、脂肪肝が改善したためと考えますが、GPTが46.2から33.6に下がりました。
中性脂肪も下がり、HDLコレステロールが増加しております。悪玉ともいわれるLDLコレステロールも低下しており脂質も大幅に改善しています。このように動脈硬化のあらゆるリスクが軒並み下がっております。今後、特定保健指導の指針に沿った形に改良し、より多くの方により良いサポートができる様に準備を進めております。
最後に、生活習慣の改善するためには、対象となった本人の意識改革のみを求めるのではなく、その周囲の方々、全体の意識改革が必要であることを付け加えさせていただきます。
せっかくの取り組みも、仕事が忙しくなり、生活習慣改善は二の次、三の次になってしまうのでは、上手くいきません。本人だけが取り組むのではなく、健康管理をする事の優先度が高くなる環境作り、すなわち健康意識の高いコミュニティを作っていくことが大切です。