季刊誌「お元気ですか」64号インデックス
※文中の肩書は取材当時のものです。
夏に起こる脳梗塞1
脳の血管がつまると酸素や栄養を運ぶ血管の流れが止まり、その部分の脳細胞が死んでしまいます。これを脳梗塞といいます。
脳細胞は血管の流れがとまり一般的に3~6時間程で死にいたるといわれています。そして、その場所によって様々な後遺症を残します。
脳梗塞には、脳血栓症と脳寒栓症があります。
心臓の不整脈で、血管が滞り血の固まりができ、これが脳の血管をつまらせたものが脳寒栓症です。脳血栓症とは、動脈硬化などで脳の血管が狭くなり、その部分に血の塊ができたりして血管がつまるものです。
高血圧による脳出血は起きているときに、脳梗塞は血圧が下がり血流の流れがゆっくりになる夜中から起床後に起こることが多いようです。
夏の脳梗塞はどうやって起こるのでしょう?
- 夏は汗が出やすいため、体の水分が少なくなります。また、汗をかくとエネルギーを消耗するため、心臓の動きや水分の代謝機能が低下します。そのため血液がどろっとして流れにくくなり、つまりやすくなります。
- 気温が高くなると抹消の血管を広げ、体の熱を放散します。抹消の血管が広がり、脳や心臓へいく血液量が少なくなると血圧が低下します。そして、血液の流れが遅くなり血管がつまりやすくなります。
- クーラーの効いた寒い部屋に入ると、一気に血管が収縮し、血液の流れが悪くなるため起こります。高血圧、糖尿病、高脂血症、またはその予備軍の人は動脈硬化が進みやすいので、脳梗塞になりやすくなります。また、喫煙、家族歴、心疾患(心房細動など)、肥満、過度の飲酒、過労、ストレス、痛風、加齢なども危険因子となります。
脳梗塞の前兆は?また、その症状は?
脳梗塞になる前に何度か一時的に脳の血管がつまり、症状がでることがあります。
多くは数分から1時間程度で消え、1週間程して大きな発作が起こることがあるようです。発病して数時間以内(約3時間以内)でないと効果がない治療法もありますので、脳梗塞の前兆を見逃さず、すぐ医療機関にかかるようにしましょう。
- 顔面や体の左右どちらかがしびれる、力が入らない、動かせない。(はしをおとす、あしがもつれる、歩けないなど)熱さや痛みを感じない。
- ろれつがまわらない。話したい言葉が出てこない。人の話してる内容が分からない。つじつまがあわないことをいう。
- 視野の半分または片目が見えない、または見えにくい。ものが2重に見える。
- めまいがする、ふらつく。
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保健師 高宮加奈子