
(プロゴルファー、ゴルフ塾塾長)※敬称略
プロゴルファーを目指したのは、結婚してからの26歳の時だった。人より10年遅い分、練習時間をつくるためには睡眠時間との戦いであった。4年もすると疲労困憊、ぶっ倒れてしまう。気がついた時には救急車で運ばれて病院のベットの上。
その時、医者から「そんな生活をしていたら、プロゴルファーになる前に命を落とすぞ。」と、言われた。
初志貫徹を果たすためには命があってこそプロ合格が出来る。健康について考え、勉強もした。
そんな中、中国四千年の健康のことを簡単にまとめた一冊の本を手にして、よみあさっていると「寒い時には早く寝て、ゆっくり起きろ。暑い時には遅く寝て、早く起きろ。」
これだ!冷え性の私にとっては最高の教えだ。
そして1年後、運良くプロに合格出来た。
10年間ツアーで戦った後、一冊の本を出版した。これが空前のヒットとなると、テレビ、新聞、雑誌等々、メディアの中での生活。規則正しい生活から全く不規則な生活となる。
健康に対して、またまた考える時がきた。そんな折、テレビの撮影で沖縄に行った。琉球大学で「長寿」を研究しているグループの方達と対談する機会を得た。
「長寿」に必要なことは、「一番目に楽しみを持つこと。二番目はストレスを解消すること。三番目は人と触れ合うこと。四番目は一日4Km歩くこと。」
この4つの秘訣が実行出来るとサプリメントなどは全く必要ないと説く。
「長寿の秘訣」今では私の健康の人生訓でもある。そして、この4つの秘訣をいざ実行するとなると忙しい現代人には、そう簡単に出来るものではないはずだ。
59歳でヨーロッパ・シニアツアーの方も撤退したが、現在でも体の方は動かしている。目覚めが早かった時には家の近くにある神社の200段の階段上りは日課となっている。
階段上りといえば、妻の話になる。4年前、木更津に引っ越して来る時には左股関節が痛いといって、東京では2階にあがることさえ困難であった。
レントゲン、MRI等の検査をしても原因は不明。「老化現象」のひとことである。痛い時には副作用のある強い「痛み止めの薬」を飲むしかなかった。
そんな妻が私と三女の前で「奇跡」を見せてくれた。木更津に来てから一ヶ月半くらいが経った時だ。
「今朝は私も一緒に階段上りに行きたい。」と、言い出した。一瞬、何を言い出すのかとさえ思えた。そんなことは胸に秘め娘と三人で階段を上りだした。
「無理をすることないぞ、途中でやめてもいいのだから……。」ところが、あれよあれよという間に200段を上ってしまった。
万歳!万歳!我が家に健康家族が戻った瞬間だ!泣いたね。嬉しくて。
自然治癒のすごさを知った瞬間と同時に、環境が人の生命をも変えることを学んだ。
現在は学ぶことの多い私が、人を教えることに取り組んでいる。
「背面打ち」を基本としたユニークな塾である。男性の最年長は82歳、女性は74歳。
ゴルフを青春としている人達の集まりでもある。
それゆえに塾生達の情熱は凄い。健全な体と夢をも与えてくれる。人を元気にし、明るくして、ボールの飛距離まで変えてしまう。
塾生達から吸収した「情熱」で今、三女を「世界に通ずる女子プロゴルファーに育てること」を夢見て実現すべく取り組んでいる。