季刊誌「お元気ですか」62号インデックス
※文中の肩書は取材当時のものです。
腰痛
腰痛は2本足で歩く人類の宿命といわれ、脊椎とそれを取り巻く筋肉の疲労からおこるもので、その原因によりいくつかに分類されます。
「筋肉性腰痛」…筋肉の疲労や筋肉の血流不足による腰痛
「外傷性腰痛」…ぎっくり腰や疲労骨折による脊椎分離症が原因
「心因性腰痛」…心理・社会的要因が深く関わる腰痛
他に「椎間板性腰痛」「姿勢性腰痛」などがあります。
これらが単独で症状を引き起こしているとは限らず、複数の要因が重なりあっている事もよくあります。また腎臓結石・婦人科の病気・悪性腫瘍などでも起こります。
腰痛の原因がはっきりすれば、原因となっている病気の治療が進められます。最近では普段の生活を取り戻す事を最終目的とするようになっています。痛みがあると、どうしても生活が消極的になり、必要以上に安静にしてしまいますが、過度の安静は、身体的にも心理的にもメリットが少なく、デメリットが多い事が最近明らかになっています。
発症を回避するための日常生活の注意
やってはいけないシーン
「前かがみ」姿勢
「そっくり返り」姿勢…ペットボトルや缶ジュースに口をつけて、飲む、電球を取替える時にする姿勢です。
「慢性的ストレス」…まじめで几帳面な性格、責任感が強い人や、睡眠不足、過労の時は注意が必要です。
「同じ姿勢を長時間続ける」…血液循環を悪くします。
「くつろぎ」姿勢…ごろねしてテレビを見る、うつ伏せで読書などの姿勢です。楽そうに見えますが、実は脊椎の生理的なカーブを歪め、神経を圧迫する恐れがあります。
「中腰」姿勢…一定の筋肉ばかり酷使する事となり、血液の循環を悪くします。「荷物の持ち上げ」や「荷物の移動」時に中腰のままの姿勢は腰の負担となります。
「重いショルダーバッグ」…姿勢が崩れて、筋肉の疲労を招きます。
「座椅子」の使用…坐骨が横になった状態(後ろに倒れた状態)となり、腰に負担がかかります。
「深酒」…酔ったまま寝ると、充分な睡眠が取れないため、翌日疲労が残り、腰に悪影響となります。
ぎっくり腰
強い痛みが急激に起こる事が特徴です。その病気は様々ですが、ほとんどは「亜脱臼」(捻挫)です。
ぎっくり腰になってしまったら
冷やす…温めると悪化します。入浴すると悪化する場合があります。急性時は冷やす。慢性時は温めるのが良いです。
安静…3日間位安静が確かです。
受傷直後のマッサージや指圧よりも数日経過してからマッサージや指圧をお勧めします。
痛みが長引く時は、ただの「ぎっくり腰」と放っておかず、整形外科を受診し、痛みの原因をはっきりさせる事が大切です。
保健師 廣野嘉代