私の健康法人間ドックなら東京の同友会 春日クリニック

季刊誌「お元気ですか」62号インデックス

文中の肩書は取材当時のものです。

私の健康法

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(俳優)※敬称略

:「20代、30代の頃は、自分の健康について、何も考えていませんでしたよ。検査なんて一度も受けた事がない。ところが40歳になる前、所属していた劇団に、指定の人間ドックに行くように言われたんです。他の団員は40歳になってからでしたが、大酒のみの私だけは、必ず検査に引っかかるはずだから早めに行けと言われて。初めての経験で、どんな事をされるのかも分からずに、ドキドキしながら検査を受けました。こんな風に検査をしてくれる所があるのかと、その時に初めて知ったくらいです。  若い頃はそうでしたが、だんだんと歳を重ねると、確実に身体が弱ってきているのが自分でも分かるんです。年に一回は必ず検査を受けるべきですね。いや、そろそろ年に一回でもだめかな、なんて思う事もありますよ」

:「自分に万が一の事があれば、大勢の人に迷惑をかけてしまいます。主人は学校の先生もしていますし、とくに俳優の仕事なんて、どんな事があっても休めません。大怪我をしたなんていう場合は別ですが、身体の中の病気は、外から見えませんので、やっぱり舞台に上がらなければなりません。私が一番気をつけていることは家族の食事です。一日三食、毎日口に入るものこそ、一番健康を左右しますから、その責任は私にあると思っています。」

H:「食事といえば、古い人間なのか、出されたものは全部食べてしまうんです。昔は劇団で一番、大食い、大酒のみで、煙草も吸いました。ところが一度、舞台で踊りを踊らなければならない時に、思い切って食事の量を減らしたんです。すると、胃が小さくなったのか、もう大食いは出来なくなりました。食べ物の好みも変わってきたみたいで、以前は海外へ行ったときなど、10日間油物が続いても平気だったのですが、今では和食中心です」

U:「幸せなことに、二人とも食べものの趣味が同じ。体に良い食べ物が好みなんです。もずくやワカメなどの海藻類や、小松菜などの緑黄色野菜。ドレッシングも油分の少ないものを使うようにしています。なにしろ野菜だけは、残さず全部食べますよ。ほかにも豆腐や納豆が好物です。お肉といえば、鶏肉か豚肉を週に一回くらい、牛肉なんて、月に二回くらいしか食べないですね。あとは、圧倒的に魚が多いです。どうしても夜に外食をしなければならない時にも、やっぱり和食ですね」

H:「お酒の量も減りました。以前はものすごく飲んでたんですが、結局、それはストレスのせいだったみたいです。ストレスさえなければ、晩酌程度で、寝酒をするなんていう事も無くなります。ですから、ストレスの発散方法は色々と考えています。本当はお酒大好きですから、初めて人間ドックへ行った時にも、一番怖かったのは、お酒を飲んじゃいけないって言われる事だったんです。だから量を減らして、ちょっとずつでも飲みたいって思いまして」

U:「ストレスをためずに、思い切り楽しむという事も健康法の一つだと思います。二人の共通の趣味は旅行。スケジュールを調整して、年に一回、海外旅行をしています。思いっきり楽しみたいのなら、健康でなければいけませんよね。趣味も仕事も、目標を持って成し遂げたい。だから、一生懸命になります。だらだらしていたら、健康とは言えないと思うんです」

H:「私も、舞台をやっていたり、学校にいる時などはもちろんですが、仕事以外の時でも、だらだらしていることはありませんね。運動する時間を取れない代わりに、家の草むしりをしたり、外出をしたり、何かしら体を動かしています。常に気を張っているというのでしょうか。そうでないと、魅力も出ないですから」

U:「確かに、運動といえるような事は、何も出来ていませんが、大きな声を長く続けて出したりするのは、運動量としてどうなのでしょうか。以前より長唄をやっていて先日名取になりました。肺活量はすごく増えましたよ。楽しみながら一生懸命やることが大切なのではないでしょうか」

H:「発声法から呼吸法から、何から何まで若い子達に教えるでしょ。お腹を出したりへこませたり、結構な筋力が必要になるんです。もし病気をして、筋力が落ちたりしたら、俳優っていう職業はおしまいだと思っています。だから腹筋はかなり使っていますね。上半身は普段なかなか鍛えられないので、夜中にダンベル体操をしたりするんです。  前に一度、一緒に舞台をやった若い教え子達と、同窓会をしたことがあります。すると、子供を連れて来るんですよ。ずいぶんたくましくなったなって言うと『母親ですから強くなるのは当たり前ですよ。こうやって赤ん坊を抱っこしているんですから』言われてしまいました。あ、そうかって思いましたよ。日常生活でしっかり鍛えていれば、ジムに通う必要なんて無いんですよね」

U:「私もよく注意されます。四六時中、車ばっかり乗ってないで、たまには歩けとか、もっと筋力をつけろとか。筋力が衰えているからよく転ぶんだとか。筋肉がついていないので、転んだときに骨に直接響いて、もう三回くらい尾てい骨を骨折してるんですよ。それで、クッションを腰に縛っとけ!なんて言われたり」

H:「健康を保つというのは、ある種の戦いですよ。私たちは喉や胃、足腰とか、みんなどこかを痛めてます。だから、朝起きたときに、喉は大丈夫か、お腹は大丈夫かと心配になります。もし目覚めたときに喉がチリチリしていたら、すぐに薬を飲んで対処したり。私の健康法は自分との戦いですね。その戦いに負けてしまっては、健康を保てません」

U:「健康であるという事は、自分だけの幸せではなくて、自分と係わり合いのある全ての人達の幸せに繋がると思います。私が健康であれば、主人も安心して仕事に打ち込める。もし私が体調を崩したら、きっと毎日、一人で外食ですよ。そうしたら健康は保てなくなります。全ての人たちと一緒に幸せになるために、何事にも一生懸命になる。それが私の健康法です」

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