季刊誌「お元気ですか」61号インデックス
※文中の肩書は取材当時のものです。
食育と健康
メタボリック症候群のOさんは子供のころから朝食を食べていないとのこと、そのまま大人になり社会人になり、遅い時間の夕食におなかいっぱい食べます。
中・高校生の朝食を食べない理由には食べる時間がない、食欲がないといったことが多いようですが、中にはいつも食べない、用意されていないといったものもあります。夜型の生活リズムの影響もあるのでしょう。
食育という言葉が全国的、組織的に広まりました。食育とは健全な食生活を実践できる人間を育てること。個人・家族・地域・国などのレベルで取り組まれています。子供にとっても肥満や高脂肪血症が増え、過食・拒食・欠食・独食・個食などの不健康な状況が課題になっています。いつでも、どこでも、好きなものを、好きなときに食べることができる状況は食べたいもの優先になります。きちんとした食事は後回しになり、「太るから」を理由に抜くことにもなります。
夕食後にお菓子を食べる家庭に育ったというOさん、「どこの家もそういうものだと思っていた」といいます。好み優先の食べ方だったのでしょうか。食べ方の基本が十分伝わらなかったのしょうか。
生活習慣の基礎は子供のときに出来上がります。大人になってから食習慣を改めることは容易ではありません。子供のときからよい生活習慣を身に付け、自分から進んでよい生活習慣を実践できるように家庭ではお手本を見せることです。
食べ物をどう選びどう食べるかといったことを伝えてほしいのです。忙しい場合は忙しいなりに簡略化した方法でもいいわけです。
いきいきと生き、健康で質の高い生活を送るために基本的なこと心がけて、次の世代に伝えていきましょう。
- 夜更かし朝寝坊から早寝早起きの生活リズムにすることで、規則的に朝食・昼食・夕食が採れます。空腹感や心地よい満腹感を体感するようにする。
- 食事は主食・主菜(たんぱく質のおかず)、副菜(主に野菜のおかず)の3つの組み合わせにする。副菜に多くの食材を使うことで食品の数を増やす。
- 食べることは心の安らぎ、楽しくなるといった心の充足を体験する。
管理栄養士 八下田 美和