季刊誌「お元気ですか」61号インデックス
※文中の肩書は取材当時のものです。
ジェネリック医薬品
新薬として最初に発売された薬は特許に守られ、開発したメーカーが独占的にその薬を製造販売することができます。これが「先発医薬品」です。ところが、20~25年の特許期間が切れると、他のメーカーも同じ成分、同じ効果の薬を製造できるようになります。これが「ジェネリック医薬品」です。
ジェネリック医薬品の成分はすでに有効性、安全性が確かめられているため、承認までの手続きが少なくなります。開発や研究にかける時間も費用も少ないので、国が新薬の2~8割の価格に設定しています。また、ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ速さ、同じ量で、薬の成分が血液中にはいっていくかどうかを調べる試験を経て発売されていますので、先発医薬品と同じ効果が期待できます。
ジェネリック医薬品を使うことで、薬代の負担が減り家庭での医療費の節約に役立ちます。また、慢性疾患では薬代が高いために通院や薬の服用をやめてしまう人も少なくありません。しかし薬は飲み続けることが大切なため、安値なジェネリック医薬品の使用により、正しい治療を無理なく続けられる環境が整います。そして、医療費の抑制にもつながります。
ジェネリック医薬品の安全性については、品質を守るために品質再評価が行われ、その結果は「医療用医薬品品質情報」(オレンジブックと呼ばれます)にまとめられ公表されます。
国の方針として採用がすすめられているジェネリック医薬品ですが、すべての医療機関で扱われているわけではありませんでした。しかし、平成18年4月の診療報酬改定で処方箋様式が変更され、医師のサインがあればいつもの薬に替えて安値のジェネリック医薬品の処方が安易になりました。
慢性疾患治療のために長期間服薬されている人は、是非かかりつけ医か調剤薬局にご相談ください。
保険師 折野 順子