季刊誌「お元気ですか」59号インデックス
※文中の肩書は取材当時のものです。
免疫力を高めて病気予防
無理をせず、楽をせずバランスよく生活することは免疫力を高め健康を保てそうです。
免疫力を高める主役は白血球ですが、白血球の働きを活性化させることと自律神経のバランスを保つことが必要になります。自律神経の働きは心の状態で変わります。
免疫力を高めるためには免疫系のバランスを崩さない生活がなによりです。そのためには、ストレスのかかり過ぎない適度な緊張感ある生活、規則正しくぐっすり眠ることで疲れをとること、笑うこと(他人の笑顔を見ることも含めて)、楽しい気分が維持できるような運動、リラックスできる入浴などは効果的です。
食事も重要な要素で、1日3食とることで副交感神経を優位にして免疫力を低下させるすきを作らないことです。そのためにはいろいろな食品をまんべんなく食べる。必要な量を栄養バランスよく1日3食に分けて摂ること、1回の食事は主食・主菜・副菜をそろえる。こうした食生活の基礎的な面をおろそかにしないようにします。
さらに免疫力アップのためには植物特有の物質であるファイトケミカルの力をもらう。この物質は野菜、果物、豆に含まれる健康を保つための栄養素です。これらを多く摂ることは免疫系をほどよく刺激して免疫力アップにつながります。緑黄色野菜のビタミン類は免疫力維持に重要であり、淡色野菜には免疫ホルモンともいうサイトカインの量が多く含まれます。果物は一般的にビタミン・ミネラルを豊富に含むとともに、ファイトケミカルも豊富です。がん予防のため毎日バナナを食べているという人がいましたが、この作用を取り入れているのでしょうか。しそやしょうがの香味野菜の含硫化合物(イオウを含む化合物)、きのこ類のβカロチン、海藻類のフコイダン、ハーブや茶葉類などにも期待できます。
花粉症の季節になると花粉症の予防ということでヨーグルト売り場がにぎやかになります。ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は腸内環境をよくして免疫力を高めます。
食べ物はあくまでも食べ物であって薬ではありません。食事はいろいろな種類の食品を組み合わせておいしく、楽しく食べる。そして、趣味や生きがいをもって心の充足ある生活を心がけるとよいと思います。
(管理栄養士 八下田 美和)