季刊誌「お元気ですか」58号インデックス
※文中の肩書は取材当時のものです。
あたたかい食べ物で風邪予防
「寒い時は鍋物に限りますね、栄養のバランスがいいですよね。野菜もしっかり食べられるし、ヘルシーですしね」、鍋物は人気メニューの一つです。
睡眠不足や疲労、栄養不足はからだの抵抗を弱め、風邪をひきやすくします。病原菌から体を守るには免疫物質を増やし、抵抗力を高めることが効果的。体が温まって血液循環がよくなると免疫力が高まります。
ねぎ、にら、にんにく、とうがらし、しょうがなどの刺激性のある成分や辛み成分には体を温めて血行をよくしたり、消化を助けたりする働きがあります。
バランスのよい適量の食事は風邪の予防にも効果的。鼻やのどの粘膜を強くすると風邪を予防します。粘膜強化にかかわる栄養素がビタミンA・βカロテン、ビタミンCは免疫力を高める働きがあります。
ねぎの緑の葉の部分にはβカロテン、ビタミンCが含まれ、白い部分には血行を良くし、体を温める作用のあるアリシンが含まれます。
たんぱく質(肉・魚・大豆・大豆製品・卵・乳製品に多い)は体を温める作用が高く、免疫物質の活性化に役立ちます。亜鉛(カキなど貝類・赤身肉・豆類・種実類・根菜・緑黄色野菜に多い)は免疫物質生成を助ける働きがあり、鉄・銅・セレンなどのミネラルは免疫力増強に欠かせません。免疫力を高めるにはいろいろな種類の食品をまんべんなく食べることがよいようです。
鍋物には免疫力を高める食材がしっかり入っています。寄せ鍋、湯豆腐、すき焼き、おでん、豚汁、けんちん汁、茶碗蒸、ホットミルクなどは体を温めてくれます。キムチ鍋は唐辛子の効果であたたかい体にします。
風邪のひきはじめには消化がよく体が温まるポトフ、ほうとう風煮込みうどん、カリフラワーのスープなどで血液循環をよくし免疫力を高めましょう。冬野菜のカリフラワーやブロッコリーにはビタミンCが多く含まれているので、風邪予防になります。
インスタント食品やファーストフードなどはビタミンやミネラルに偏りがあり、良質たんぱく質も思うようにはとれないかもしれません。栄養分が少なすぎると免疫力を下げることになります。上手に食べて免疫力を高めましょう。
管理栄養士 八下田 美和