生活習慣と動機付け|人間ドックなら東京の同友会 春日クリニック

季刊誌「お元気ですか」57号インデックス

文中の肩書は取材当時のものです。

生活習慣と動機付け

長年無意識のうちに続けてきた生活習慣を変えることはむずかしい。本人は「なんとかしたい」と思い、周囲の者は「なんとかならないものか」と思案する。
多くの人は「わかっています。でも、今の生活では出来ません」と。

確かにそうなのでしょう。でも、楽したい気持ちと怠け心が同居しての先送りということはないでしょうか。
他人に指図されるのでなく、本人の気持ちがそうさせる。それには、動機付けがあるとスムーズにできます。

Aさんは言います「食事と運動は大切です。私にはやりたいことがある。好きなことをするには元気でいないと出来なくなってしまう。だから、規則的に食事をし、栄養のバランスを考える。
俗に、体にいいと言われている物も食べる。おいしくして食べる、無理なく食べる、そのためにはどうしたらおいしくなるか工夫する。
運動は自分の年齢や体力を考えて無理のない体力作りを心がけている。毎日は出来ないので一日おきに、時間を決めてしている」。

Aさんには具体的に「どうしたい」というものがあり、楽しく、気分よく続けています。そして、前向きに工夫されます。
疲れているから、休日は体を休める日と部屋でごろ寝をきめこんでいる人、多いのではないでしょうか。

Bさんもそういう生活ぶりでした。最近のデスクワークはごく限られた一部の筋力のみが疲労して、頭痛や肩こりの原因になっています。
毎朝のラジオ体操、休日には早足でのウォーキングを心がけるようにしています。
体を動かすと全身の血液の流れがよくなり、各組織への酸素の供給量が増えます。「汗をかくことにより気分爽快になり、リフレッシュできます」。

Cさんは夜、何時であろうと「食べたい」を優先する生活でした。体重が徐々に増え、血糖値のデータが悪化してきたことから、決意します。「ああなりたくない」という思いから、「夜、9時過ぎは食べたり飲んだりすることは制限しよう」と。
「胃もたれがなくなった。そして、体が軽くなってきたことがうれしい」。

生活習慣を改めることは、「こうなりたい」「こうしたい」という欲求と楽しい・気分がいい・調子がいいといった思いがかみ合って「やり続けてみよう」となるようです。

(管理栄養士 八下田 美和)

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