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季刊誌「お元気ですか」56号インデックス

文中の肩書は取材当時のものです。

味覚障害

「食事がおいしくない」「何を食べても同じような味がする」などの感じがするときは、味覚障害が疑われます。味覚障害は食べ物の味がわからなくなったり、本来の味と違う感じ方をする病気です。この病気を持つ70~80%の人が「味がわからない」という症状を訴えますが、中には甘味だけ、塩味だけなど、特定の味がわからないというケースもあります。

また、口の中に何もなくても苦味、甘味、渋みを感じる場合もあります。
これは、高齢者に多い病気ですが偏った食生活や過激なダイエットを背景に若い世代にも増える傾向にあります。
味覚障害の大きな原因に、亜鉛不足があります。人の舌の表面には、味覚細胞が集まってできた「味蕾」があり、これにより味を感じています。
味覚細胞は新陳代謝が活発で、約30日で新しい細胞と入れ替わりますが、このときに必要となるのが亜鉛です。そのため、亜鉛が不足すると味覚障害の原因となります。
成人が必要な亜鉛の摂取量は、1日に10~12㎎とされています。平均的な和食では9㎎程度しか摂取できないと言われていますので、魚介類、肉類、ごま、大豆など亜鉛を多く含む食品をバランス良く摂り、予防を心がけてください。
また、薬(降圧剤、解熱剤、抗リウマチ剤など)や他の病気やストレスによって起こる場合もあります。もし、心当たりがあれば、耳鼻咽喉科で味覚検査を受けることをおすすめします。 

(保健師 折野 順子)

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