季刊誌「お元気ですか」2008年10月号インデックス
※文中の肩書は取材当時のものです。
ナチュラル・キラー(NK)細胞

「笑う門には福来たる」と昔からよく言われますが、笑うことで元気になったことはありませんか。
一般の人にお笑いや落語を見せて、体内の免疫細胞のひとつであるNK細胞の活性状況を調べると、笑って元気になった場合にはNK細胞の活性があることが分かっています。
NK細胞は文字通り「殺し屋」で、常に体内をパトロールし、ガン細胞やウィルス感染細胞を見つけると、単独で直接殺してしまいます。白血球全体の15%~20%位の割合を占め、人間の免疫力に大きく関わっています。
健康な人の体内では、毎日3千~6千個ほどのガン細胞が生まれますが、NK細胞など免疫機構が正常に働いていればすぐに摘み取られ、即ガンになることはありませんが、加齢と共にその危険度は高くなります。高齢者になるほどガン発生率が高くなるのはNK細胞の活性化の衰えに関係しています。また、過労、睡眠障害や強い精神的ストレスなどライフスタイルに問題があるとNK細胞の活性が低くなります。
NK細胞の活性を高めるには、以下のことが基本になります。
- 喫煙を控える
- 適度の飲酒を心がける
- 良質の睡眠をとる
- 無理のない適度な運動(歩くなど)をする
- ストレスをためない
- 体温を下げない
- 薬・抗生物質を乱用しない
- バランスのよい食事を心がける
- 笑う
その他、健康補助食品を利用する、腸内細菌のバランスをよくする、森林浴をするなどもNK細胞の働きを高めると言われています。
(保健師 折野 順子)