人間ドック用語解説 | 腹部超音波検査
- 腹部超音波検査
- 超音波が物質内を伝わったり反射する原理を使った検査で、内臓(胃や腸を除く)の形や構造を調べ、臓器内の腫瘤や結石などの異常がわかります。
- 但し、胃や腸にガスが多かったり、腹部に脂肪が多いと超音波が乱れたり、減衰して判読できない場合もあります。
- 所見について
- 脂肪肝
- 肝臓に脂肪がたまった状態で、アルコールの多飲・過食・肥満などが原因となることが多く、肝機能障害を伴うことがあります。
- 肝嚢胞
- 肝臓内に生じた水胞状の変化で、被膜の中に水や油状の液を満たしています。徐々に数が増加したり大きくなったりしますが、ほとんどが無症状です。肝機能にも影響を及ぼしません。
- 肝臓の腫瘍との区別がつかない場合には精密検査が必要です。
- 肝血管腫
- 肝臓は血管が豊富なため、血管の一部が毛糸の球のように腫瘤状の変化をする事があります。良性なので基本的には放置可能です。
- 胆石
- 胆石には、砂状の胆砂や泥状の胆泥も含まれますが、多くは無症状の無症候性胆石として健診時などに指摘される事が多いようです。胆石があると、胆嚢炎や胆嚢がんを合併しやすくなります。
- 大きな胆石や症状がある場合は治療の対象となります。
- 胆嚢ポリープ
- 胆嚢壁の一部から発生した隆起状の変化で、ほとんどはコレステロールポリープです。直径が10mmを超えるポリープは、治療(切除)の適応になります。
- また数の増加や急激なサイズの増大も治療が必要です。
- 胆嚢壁肥厚
- 胆石の刺激や胆嚢炎により胆嚢壁は厚くなりますが、一部のみ厚くなっている場合には胆嚢がんとの区別が必要です。
- 胆嚢腺筋症
- 胆嚢の底部によく見られる変化で、粘膜の腺の増生に平滑筋の増生が伴い、腫瘤を形成した状態です。がんなどの腫瘍とは異なり良性ですが、区別がつかないときには切除の対象になります。
- 腎嚢胞
- 腎臓の実質に水泡を生じる変化で、生まれつきで遺伝傾向のあるもの(嚢胞腎)と、生まれた後に生じた遺伝しないもの(単純性腎嚢胞)があります。
- ほとんどは、単純性腎嚢胞で、自覚症状もなく腎機能の異常もありませんので、治療の必要はありません。
- まれに高血圧の原因となることもありますが、嚢胞内の水を抜く処置をおこないます。嚢胞腎は多発性で腎機能が低下するために、将来的には血液透析が必要になる事もあります。
- 腎結石(腎実質石灰化)
- 尿路結石の中で、腎臓の内部にあるものが腎結石です。
- 結石の種類によってはX線検査には写らないので、超音波検査が役立ちます。腎石灰化も小さな結石である場合が多いようです。痛みや出血がひどい時には治療が必要です。
- 腎結石の予防には、水分の摂取が最も効果的です。
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