健康コラムvol.2花粉症
今年も憂鬱な花粉症のシーズンがやってきます。今年の花粉飛散量はとくにすごく、今までかかったことの無い人も、突然花粉症になるといわれています。また以前は若い女性に多いと言われていた花粉症ですが、最近では高齢者にも多いようです。
皆さんは花粉症対策どうされていますか?症状の重い人も、もしかして花粉症?という人も、この憂鬱な時期をすこしでも楽に乗り切れるよう、環境省発表の「花粉症保健指導マニュアル」から花粉症に関する情報をご紹介。
花粉症の基礎知識
様々な研究から、日本人の約16%が花粉症だと言われておりますが、花粉症の人口は年々増加しております。増加の原因は、花粉飛散数の増加に加えて、様々な環境の変化の影響も考えられていますが、十分な確認はされていません。 花粉症以外のアレルギー疾患を持っている人や、家族が何らかのアレルギー疾患を持っている人は、それの無い人に比べて、花粉症になりやすいと考えられています。
花粉症の症状を悪化させるもの
最近の研究によると、花粉症を悪化させている可能性があるものとして空気中の汚染物質やストレスの影響などが考えられています。
また、欧米では昔から枯草熱などの類似疾患が多く報告されていたのに対し、日本では1970年代前半から急に報告が増えたこともあり、食生活など生活習慣の欧米化による人間側の変化の影響を指摘する意見もあります(文部科学省科学振興調整費、生活・社会基盤研究、生活者ニーズ対応研究「スギ花粉症克服に向けた総合研究(第Ⅱ期成果報告書)」の報告)。
また、花粉症の症状と関連性の強いものの一つとしてタバコを指摘する報告がある他、換気の悪い部屋でのストーブやガスレンジなどの燃焼による室内環境の汚染も花粉症の悪化に関するとの指摘もあります。
花粉症の原因
花粉症の正体は、花粉に対して人間の体が起こす異物反応です。体の免疫反応 が、花粉に過剰に反応して花粉症の症状が出るのです。体が花粉を外に出そうとするために、「くしゃみ」で吹き飛ばしたり、「鼻水」「涙」で花粉を洗い流そうとしているのです。
花粉症を防ぐためには
予防法には、花粉のばく露を防ぐ方法と、薬物による予防法があります。
大量の花粉に出会うと、体が花粉に対する抗体を生産する可能性が高くなります。スギ花粉に対する抗体をたくさん産生すると、何らかのきっかけでスギ花粉症を発症しやすくなります。
また、軽症で花粉症であることに気がつかなかった人も、花粉を鼻からたくさん吸い込んだり、目に入ったりすると、花粉症の症状が強くなります。なるべく花粉に接しないことは重要なことです。
花粉症の予防、治療および花粉回避のために、スギ花粉などで行われている花粉飛散開始予測日を含めた花粉情報や飛散状況が参考となります。
また、一般的な注意事項として、睡眠をよくとること、規則正しい生活習慣を身につけることは、正常な免疫機能を保つために重要です。風邪をひかないこと、お酒の飲みすぎに気をつけること、タバコを控えることも鼻の粘膜を正常に保つために重要です。
花粉のばく露を防ぐ方法
- <マスク>
- マスクの装用は、吸い込む花粉をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を軽くする効果があります。また、花粉症でない人も、吸い込む花粉の量を少なくすることで、花粉症の発症を抑えることが期待されます。
- <メガネ>
- 着用に違和感のない花粉症用メガネも販売されていますが、通常のメガネ使用だけでもメガネを使用していないときより眼に入る花粉量は減少します。
- 実験では、通常のメガネでも、メガネを使用しない場合の約1/3に抑え、さらに防御カバー付きメガネでは、より花粉の侵入を減らすことができるとの報告があります。
- 花粉が飛散している季節には、コンタクトレンズを使用している方は、コンタクトレンズによる刺激が花粉によるアレルギー性結膜炎を増幅するので、メガネに替えた方がいいと考えられています。
- <服装>
- 一般的にウール製の衣類などは花粉が付着しやすく、花粉を屋内などに持ち込みやすいので、服装にも気をつけることが必要です。
- 花粉飛散季節中の外出時の服装はウールの衣類は避けたほうがよいでしょう。
- 綿またはポリエステルなどの化学繊維のものには花粉が付着しにくく、付着した花粉を吸い込む量を減らすことが期待されます。人間のからだで花粉が付着しやすいのは露出している頭と顔ですが、帽子をかぶることで頭への花粉の付着量を減らすことは可能です。
- <うがい>
- 鼻の粘膜には線毛があり、粘膜の上の異物を輸送します。うがいは、のどに流れた花粉を除去するのに効果があります。外出から帰ってきたら、うがいをしましょう。
- <洗顔>
- 外出から帰ってきたら洗顔して花粉を落とすとよいでしょう。顔を洗うと、花粉症の症状が軽くなることがあります。
薬物による予防法
薬物による予防法は、基本的には治療としての薬物療法と同じです。薬物を花粉症の季節の前から予防的に服用し始める(初期療法)とより効果的で、花粉症の治療期間も短くなります。完全な予防にはなりませんが、症状が出てから治療を始めるより効果的であることが報告されています。
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参考
- 関連リンク
- 環境省花粉観測システム(愛称:はなこさん)
- 平成20年春の花粉総飛散量の予測(速報)(平成19年12月27日環境省発表)
- 林野庁 スギ・ヒノキ花粉に関する情報
- 参考文献
- 環境省「花粉症保健指導マニュアル-2007年3月改訂版-」
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